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動物と共に












草原の美は美しい。
緑の草原に金の世界。
動物の図像が多いのは、まさしく彼らの世界に動物が多かったためだろう。
当たり前?
でも現在は、現代は、彼らの世界から遠い場所にある。
それでもなお、伝わる、届く。
彼らの『美』の世界が。
惑星地球の緑の草原に、黄金に輝く世界が一つ。
彼らもまた『歴史』なのだ。
草原の美














なぜスキタイのデザインは美しく感じるのだろう?
伸びやかで、生き生きとし、生命感にあふれる。
それはたぶん、デザインが美しいのではない。
動物、そのものが美しいのだろう。
『鹿』と『馬』の世界。
ところで日本語で『馬』と『鹿』をもって『馬鹿』と表現する。
バカ、つまりおバカ。
蔑称である。
しかし、本来は蔑称ではない。
実はそのまったく『反対』の意味がある。
中華史書にバカ、あるいはマカと呼ばれた者たちは多い。
彼らは例外なく『中国人』以外ではあったが。
この言葉が最初に日本に入ってきた時は、本来の意味で使われた形跡が『日本書紀』に残っている。
ところが長い時間の中、特に中華思想の価値観に影響を受けた者たちは、この『バカ』たちの行動、発想、思考が理解できなくなってきた。
よって、その意は二分された。
今でも日本のとある地域では『バカ』はそれ以外の地域ほどには蔑称の意はない。
『バカ』に二つの意味、二つの『基準』が見て取れるのは『日本』が中華と『もう一つの文明』とが混在する世界であるためでもある。
混在する『歴史』であるためでもある。
後ほど語ろう。莫何、莫弗、莫賀、莫可、莫離支、バカ、マカの世界を。
そして『馬鹿』の世界を。
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